素行調査とは
身近な人の行動に不安や違和感を覚えたとき、その真相を知るために有効なのが「素行調査」です。探偵が行う素行調査では、尾行・張り込み・聞き込みといった手法を用いて、対象者の日常の行動や接触人物、生活状況などを客観的に記録し、依頼者に提供します。証拠を得ることで、憶測や不安にとらわれず冷静な判断が可能になります。
尾行・張り込みによる行動観察
素行調査の基本となるのが、尾行や張り込みを通じた行動観察です。対象者がどこに行き、誰と会い、どのように行動しているかを、調査員が直接追跡・監視して記録します。徒歩による尾行のほか、車両やバイクを使用した追跡も行い、対象者の行動範囲や立ち寄り先、接触人物の特定を目指します。適切な距離感やタイミングを保ちながら追尾するには、経験と技術が不可欠です。
調査で判明すること
素行調査を行うことで、対象者の生活実態が具体的に把握できます。たとえば、「仕事帰りに寄り道をしている」「休日に知らない人物と会っている」「申告していた勤務先と違う場所に通っている」といった行動が確認されることもあります。また、接触人物が特定できれば、その人物の身元調査も可能です。これにより、浮気・不正行為・詐欺などのリスクの有無が明確になります。
素行調査の役割と重要性
素行調査の本質は、「真実を知ること」にあります。たとえ疑わしい行動が確認されたとしても、事実に基づいて話し合いや対策ができれば、感情的な衝突や不要なトラブルを避けられます。反対に、問題がなかったことが確認できれば、不安を払拭し安心を得ることもできます。大切なのは、感情や思い込みではなく、証拠に基づく冷静な判断を可能にすることです。
素行調査と行動調査の違いとは?
素行調査と行動調査は、いずれも対象者の行動を明らかにする目的で実施されますが、調査の着眼点やタイミングによって使い分けられることがあります。依頼の背景や目的に応じて、どちらの調査が適しているかを見極めることが重要です。
素行調査は「日常」を広く確認
素行調査は、対象者の日常的な行動を幅広く調べる調査です。たとえば「最近帰宅時間が遅い」「スマートフォンを常に隠すようになった」といった、漠然とした不審感がある場合に実施されます。特定の日時や場所がわからなくても、継続的に観察することで行動パターンを把握し、問題の兆候を見つけ出すことが可能です。
行動調査は「特定の行動」をピンポイントで確認
一方の行動調査は、すでに「◯曜日の夜に特定の場所へ行っているらしい」「この日に誰かと会う予定がある」など、特定の行動が想定されている場合に行われます。対象者の決まった行動に絞って調査を実施するため、ピンポイントで証拠を押さえることが目的となります。
両者の違いを理解し、最適な調査を選ぶ
素行調査と行動調査に明確な線引きはありませんが、調査対象の情報量や証拠が欲しいシーンによって最適な手法は変わります。調査の目的が「日常の全体像を把握したい」のか「特定の行動の証拠を掴みたい」のかを明確にすることで、より効果的な調査が可能になります。いずれの手法も、的確に選び実行するためには、プロによる助言が有効です。

個人向けの素行調査
家族や恋人など、信頼関係が前提となる人間関係において、「最近様子が違う」「なぜか不安になる」と感じたことはありませんか?そんなとき、自分の中の疑念を明確にし、冷静な判断を下すために活用されているのが、探偵による素行調査です。感情だけで決断するのではなく、証拠に基づいた選択をするために、多くの方がこの調査を利用しています。
パートナーの浮気・不倫の疑い
最も多い依頼のひとつが、夫婦間や恋人間での浮気・不倫に関する素行調査です。「急にスマートフォンを見せなくなった」「外出が増えた」「言動に矛盾がある」といった違和感をきっかけに調査を検討されるケースが多く見られます。尾行や張り込みによって、対象者が異性と接触している事実が確認されれば、慰謝料請求や離婚の証拠として活用することも可能です。
離れて暮らす家族や子どもに対する確認
遠方で暮らす高齢の両親の安否確認や、寮生活を送る子どもの生活状況の把握なども、素行調査の対象です。非行やいじめの有無、交友関係の実態など、家庭では把握しづらい情報を第三者として冷静に調査することで、家庭内での無用な衝突や誤解を避けることができます。また、DV・虐待・育児放棄の証拠収集としても活用されており、児童福祉や警察への相談時に有効な資料となることもあります。
婚約者・交際相手の素性調査や結婚前確認
結婚を前提とした交際において、「相手の過去がわからない」「本当に信用してよいのか不安」と感じたときも、素行調査が役立ちます。職場や居住地に虚偽はないか、交際歴や家族関係に問題はないかなど、結婚後の生活に影響を及ぼすリスクを事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。調査を通じて問題がなかったことを確認できれば、安心して次のステップに進むことができるでしょう。

企業向けの素行調査
企業が抱えるリスクの中には、表面化する前に察知できれば未然に防げるものも多く存在します。素行調査は、社員や取引先などの人物に対して信頼性や適性を確認する有効な手段として、多くの法人から活用されています。問題が顕在化してからでは遅く、事前に“兆し”を捉えることがリスクマネジメントの第一歩です。
社員・従業員の不正や勤務実態を確認
素行調査は、社内の不正防止や就労状況の監視にも役立ちます。たとえば「営業社員が直行直帰を装って私用で外出している」「休職中の社員がアルバイトをしている」「顧客情報を持ち出していないか不安」といった場合、勤務実態を把握するために調査が行われます。実際の行動と申告内容の差異が証明されれば、企業は適切な対応をとることができます。
取引先や採用候補者の信用調査にも有効
新たな取引先との契約前や、役職者として迎える人物の信用調査としても素行調査は有効です。経歴や人柄、日常の行動に不審点がないか、申告された情報に虚偽がないかを確認することで、企業としてのリスクを回避できます。とくに経歴詐称や反社会的勢力との関係など、表面からは見えにくい問題を事前に洗い出せる点は大きなメリットです。
法的トラブルの証拠収集や予防策としても活用
素行調査によって得られた証拠は、不正競争防止法違反や情報漏洩、横領などに関する民事・刑事手続きの証拠資料としても活用可能です。訴訟リスクが発生した際、すでに証拠を確保しておくことで、企業にとって有利な立場を築くことができます。また、内部通報や疑念のある社員に対する“牽制”という意味でも調査の実施が抑止力になる場合もあります。

素行調査の主な手法とは
素行調査では、調査対象の行動を正確かつ確実に把握するために、複数の調査手法を組み合わせて実施します。代表的な手法としては、「尾行」「張り込み」「聞き込み」の3つがあり、調査の目的や対象者の行動パターンに応じて柔軟に使い分けられます。これらは探偵の技術力が最も問われる場面でもあり、調査の成否を左右する重要な工程です。
尾行:行動の流れをリアルタイムで追跡
尾行は、対象者の行動を直接追跡する調査方法で、徒歩や車両を使い分けて実施されます。たとえば、通勤ルート、立ち寄り先、誰と会っているのかといった情報を、実際に調査員が後をつけながら把握します。徒歩尾行では距離感と視線のコントロールが重要で、近づきすぎると発覚のリスクが高まり、離れすぎると見失う可能性があります。車両尾行では交通状況への対応力や運転技術が求められ、非常に高度な判断力が必要となります。
張り込み:特定の場所や時間に的を絞った観察
張り込みは、事前に把握した対象者の行動パターンや情報をもとに、特定の場所に待機して行動を監視する手法です。自宅・勤務先・出入りの多い店舗・集合場所などで行われ、決定的な瞬間を写真や映像に記録することが主な目的です。長時間に及ぶことが多く、忍耐力や観察力だけでなく、対象者に気づかれずに潜伏できる場所選びも成功の鍵を握ります。
聞き込み:周辺情報を掘り下げて裏付けを取る
聞き込みは、対象者の周囲の人物や関係先に接触し、間接的に情報を得る調査です。過去の勤務先、近隣住民、取引相手など、状況に応じて接触先を選び、会話の中から生活状況や人間関係を探ります。ただし、聞き込みは対象者に調査の事実が伝わらないよう慎重に行う必要があり、非常に繊細な対応が求められます。情報提供者が信用できる人物であるかどうかの見極めも重要です。

調査の精度を決めるのは、撮影技術と経験値
素行調査では、「どこに行ったか」「誰と会ったか」といった行動記録だけでなく、それを裏付ける“証拠”の有無が極めて重要です。どれほど巧みに尾行や張り込みを行っても、証拠を押さえられなければ調査の成果とはいえません。そのため、調査員の撮影スキルや現場対応力、経験値が調査結果に大きく影響します。
隠し撮りでもブレずに証拠を押さえるスキル
浮気や不正行為など、対象者に知られずに証拠を得るには、目立たず自然な形で撮影を行う必要があります。高性能なカメラや録画機材を使うことは当然として、それ以上に重要なのが「その場に適した撮影判断」と「瞬間を逃さないタイミング」です。人混み、逆光、夜間といった撮影条件の変化に対応できるスキルは、一朝一夕で身につくものではありません。実際の現場経験を積み、状況判断と撮影技術を磨いた調査員でなければ、決定的な証拠は撮れません。
経験に裏打ちされた観察力と洞察力
経験豊富な調査員は、対象者のしぐさや表情、周囲の動きから先の行動を予測する力に長けています。たとえば「この道を選ぶのは誰かと会うためだ」「今の電話の後に動きがある」など、観察から読み取れる“予兆”を逃さず行動に反映させることで、より確実に証拠を押さえることができます。経験値の浅い調査員では、こうした柔軟な対応ができずに尾行を見失ったり、発覚してしまうリスクが高くなります。
探偵選びで失敗しないために知っておくべきこと
素行調査を依頼するうえで重要なのが、「どの探偵社に依頼するか」という判断です。調査の成否は、探偵社の調査力・方針・契約内容によって大きく左右されます。とくに近年増えている「成功報酬型」の料金プランには注意が必要で、定義があいまいなまま契約してしまうと、納得のいかない結果に料金が発生するケースもあります。契約前にしっかりと確認すべきポイントを把握しておきましょう。
「成功」の定義を契約前に明確にしておく
成功報酬型のプランでは、調査結果が「成功」であった場合に追加料金が発生しますが、問題となるのはその「成功」の基準です。依頼者にとっての成功は「証拠が撮れたかどうか」であるのに対し、探偵側が「尾行できたから成功」「接触の記録が取れたから成功」と判断してしまうこともあり、認識のずれからトラブルが発生しやすくなります。契約時には、何をもって成功とみなすかを具体的に取り決めておくことが不可欠です。
安さだけで選ぶとリスクが高まる
「低料金」「成功報酬制」「即日対応」などの甘い言葉に惹かれて安易に探偵社を選んでしまうと、調査の質や証拠の有効性に不満が残る可能性があります。調査の過程や報告書の内容が不十分で、いざというときに裁判で通用しないといった事態にもなりかねません。探偵業は専門性の高い分野であり、「安かろう悪かろう」が顕著に表れる業界でもあります。実績、調査方法、調査員の技術力、報告の精度などを確認したうえで選ぶことが大切です。
SAリサーチでは裁判にも使える精度の高い証拠を提供
私たちSAリサーチでは、曖昧な成功基準ではなく、依頼者が本当に求める「証拠の取得」をゴールとして調査を行います。報告書には写真・映像・行動記録を詳細にまとめ、裁判資料や慰謝料請求・損害賠償の根拠として活用できるレベルの証拠を提供します。また、ご希望に応じて弁護士との連携や書類の提出サポートも可能です。ご依頼者の目的を達成することを最優先に、誠実かつ的確な調査をお約束します。

素行調査はまず相談から。真実を知ることが安心への第一歩
誰かの行動に対して疑念や不安を抱いたとき、自分の中だけで悩み続けるのは大きなストレスになります。感情的に問い詰めたり、自己判断で行動することは、関係を悪化させたり、状況をこじらせるリスクもあります。そんなときこそ、客観的な事実を知るために、プロの探偵に相談するという選択肢があります。
証拠があるかないかで、できる対応は大きく変わる
事実が証拠として確認できれば、対応策の幅が広がります。たとえばパートナーの浮気が確認できた場合は、慰謝料請求や離婚調停に向けた法的手続きを取ることも可能です。逆に問題が確認されなければ、必要以上の不安を感じずに済み、安心を取り戻すことができます。「証拠がある」「事実がはっきりしている」──それだけで人は冷静に行動することができるようになります。
SAリサーチでは無料相談を受付中
探偵に依頼するのは敷居が高い、と感じる方も少なくありません。しかし、SAリサーチではまず無料相談からスタートできます。専門の相談員が丁寧にヒアリングを行い、ご依頼内容に最適な調査プランをご提案いたします。無理な勧誘や契約は一切ありませんので、「まず話だけ聞いてみたい」という方でも安心してご相談いただけます。
問題解決の糸口は「知ること」から始まる
素行調査は、問題を解決するための直接的な手段であると同時に、心の平穏を取り戻すための第一歩でもあります。不安なまま過ごすのではなく、「本当はどうなのか」を知ることで、これから先の人生を前向きに選択できるようになります。もし今、悩みを抱えているのであれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。あなたにとって最良の一歩となるよう、誠実にサポートいたします。
